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都庵

現在は「妖怪アパートの幽雅な日常」「The MANZAI」の女性向け二次創作等の物置。オフラインの自家通販もやってます。

   

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岩崎の迷いどころ

6巻詰め合わせより・・・
今度の犠牲者は岩崎君です。

はぁ・・・原稿終わんない(涙)
このままだと新刊なくなっちゃう・・・
コピー本の出しなおし。。。なんてことにならないよう
書き下ろし部分頑張ってるんですが・・・
あんまりかけなかったらごめんなさいね。
先にあやまっとく。(かなり弱気)

えっと夏コミについてちょっとだけ・・・
1日目は予定通り机の下ですが
2日目は机の上にも「香月祭記念アンソロジー」を
おいてくれる事になりましたのでお知らせいたします。
★8月13日 コミックマーケット(東京ビックサイト)
西地区「め」14a『駄目ダメLOVER』(DRRR!!スペース)

よろしくお願いいたします。


それと、以下今後のイベント参加予定です。

★8月21日 スーパーコミックシティ(インテックス大阪)
2号館「B」26b 『都庵』
★8月28日 GOOD コミックシティ(東京ビックサイト)
東2ホール「P」42a 『都庵』

詳細は別途ご連絡いたします。

以下拍手コメント返し

匙斗さん>
千晶センサー内臓夕士。
千晶が具合悪くなると感度上がりますね。
それにしても「感度」って響がHですねぇ~(苦笑)
千晶に触られると感度が増す夕士・・・(どこのだよ!)
これはこれで萌えますv


蔡さん>
机の下の件、1日目は東館「エ」10a『Fairy Counter』さんにいます。
スペースのジャンルは銀玉(高×土)のようです。
両日とも「香月祭のアンソロジー下さい」で通用します。
ちなみに1日目は予約分しか持っていきませんので
改めてご連絡いただけますと幸いです。


------------------------

拍手[17回]



千晶が「誰か」もしくは「何か」に突き落とされそうになった。その事実を目撃してしまった俺は、すでにかなりビビっていた。
千晶が部屋に来て、様子がおかしくなって、室内温度が下がって暗くなってきたときには、ほんと生きた心地がしなかった。
あの時、稲葉は電気トラブルだろうと言い、ちっともビビっていなかった。すげぇヤツだと思ったよ、ホント。
桂木がこの部屋では眠れないと出て行ったと聞いたとき、俺もと便乗したかったが、上野と同じく、千晶をはさんでみんなで一塊になって寝ることに賛成した。
布団を敷いて、気を失った千晶を中心に、上野が反対側、俺の隣に稲葉がくっついて布団に収まった。はじめは眠れないかと思ったが、雪合戦が効いていたのか、いつのまにかぐっすり眠っていた。


朝、どこかでアラームがなっている音で目が覚めた。目が覚めたといっても気がついたというだけで、まだ眠くて目が開かないし、起き上れない。
すると、引っ付いている千晶が身じろぎをした。
「……稲葉」
「ん?」
「なんで野郎にはさまれて寝てるんだ、俺は?」
会話の声は千晶と稲葉だった。そういや、いつのまにか後ろにくっついていたはずの稲葉がいなくなっていた。
早起きだな、稲葉。俺はもう少しこのままあったかい布団にくるまって眠っていたいよ。
「昨夜のこと、覚えてねぇ?」
「……ここに来たのは覚えてるが」
もそもそと俺たちに気を使って、小声でしゃべる稲葉と千晶の声を子守唄に、またうとうととし始めたとき、千晶が起きようとしてうめいた。
俺たちが引っ付いているからおきにくいんだな。やっぱり俺も起きなきゃダメか。そう思ったとき、稲葉が寄ってきて、千晶を後ろから起こしてやっていた。
あぁ、ならまだ寝ててもいいかな。うっすら目を開けて、様子を伺うと、稲葉が千晶の背に張り付いたまま抱きついていた。
……え? うわっ、ちょっと何してんだよ稲葉!
声に出すのをこらえて、そのまま起きるわけにもいかず、俺は再び目をつむって事の成り行きをうかがった。
「稲葉……」
「いいから。先生、よく聞いてくれ。もし他の先生が、あんたにホテルで休んでいろとか言ったとしても、ゲレンデへ来い。このホテルの中で一人でいるのはよくない。しんどくても俺たちといるんだ」
ん? それってやっぱりこのホテルなんかあるってことなのか? 俺は稲葉に聞きたい衝動に駆られた。が、しかし、俺は目を開けて、思わずつばを飲み込んだ。
だって、稲葉がなんかやばい感じだったんだ。千晶を後ろから抱きしめて、胸と目に手をあてて、目を瞑って大きく息をしている。その顔が、ちょっと眉根をよせてて、なんかちょっと色っぽいというか、こっちが恥ずかしくなるというか……、とにかくやばい感じだったんだ。あわてて目を閉じたけど、その光景が目に焼きついてしまっていて、二度寝どころではなかった。
目を閉じていると、しんとした部屋の中、稲葉の息遣いだけが聞こえてくる。その呼吸の間隔が最初ゆったりだったものが、だんだん浅くなっていって、見たいような見たくないような、変な葛藤に俺は苦しんだ。
後ろから抱きついていただけなら、息荒くするようなことは無いだろ普通。ってことは、何? 何しちゃってるんだよ稲葉~~!?
心の中で俺が絶叫していると、稲葉の「ふう」という大きなため息が聞こえた。そして動く気配。
あ、終わったのか……。
いつの間にか自分まで肩に力が入っていて、俺もそっとため息をついた。
「稲葉。これがどんなテクなのか詮索はしないが、お前に負担になるようなものなら……」
「先生。もし本当に負担になるようなら、俺はしねぇよ」
「……本当だな?」
「本当だ」
テクってどんなテクなんでしょうか千晶先生。あぁ、質問したい。問い詰めたい。でも、なんか会話が妙に真剣で、そんな口出しをできる雰囲気ではなかった。俺はそっと薄目を開けて確かめるだけに留めた。
「それとな、先生。コレ……」
 千晶の向かいに座っている稲葉が何か取り出した。
「ん?」
「あーん」
あーんって、おい稲葉! なにやってんだよ? なんか食わせてやってるのか? でも、あーんって、どっかの新婚さんじゃあるまいし。
俺の視界からは、千晶の影になっていて稲葉がよく見えない。マジ予測つかない展開に、俺はハラハラドキドキだ。
「なんだ? 紙?」
「いいから飲んで。……ただのおまじないだよ」
紙を飲むおまじない、そう稲葉は言う。なんかどこかで聞いたことがあるような気がする。でも、なんで稲葉がそんなおまじないの紙(?)を持ってるんだ?
その後何の会話も聞こえてこなくなったので、俺はまたこっそり薄目を開けてみた。そしてびっくり。
今度は千晶がガバッと稲葉を抱きよせ、ぎゅ~っと抱きしめているではないか!
 な、なんなんだよ千晶まで、ちょっとこの二人、ホントにどんな関係だよ。わっかんねぇ……。
 俺が衝撃を受けているうちに、千晶は無言で立ち上がり、一人部屋を出て行った。唖然として残る稲葉の顔が、みるみる赤くなる。
「あーもう、なんなんだよ!」
 稲葉は一言叫ぶと、干してあったタオルをひっつかんで、部屋を出て行ってしまった。
 俺はようやく目をあけ、起き上ることができた。
「『なんなんだよ』は、こっちの方だよ!」
 あ~もどかしかった! よく耐えたよ俺。
 自画自賛しつつ、布団から抜け出す頃、ようやっと上野が起きだしてきた。
「ん~~、はよー。何叫んでんだ、お前」
「はよっ! ったく、なんでお前は寝てられたんだ」
 俺は上野を恨みがましく睨んだ。上野はきょとんとして寝ぐせで逆立った髪の毛をぐしゃぐしゃかきまわした。
「何? なんかあったの?」
「何かあったも何も……」
大ありだったのだ。稲葉がちょっと妖しくはぁはぁ言ってて、新婚さんみたいなことしてて、千晶が稲葉にギュッて抱きついてて……。
で、結局のところ、何をやってたのかはわかんなかったんだよな。
「岩崎?」
「な、何でもない……」
俺は続ける言葉が無かった。まぁ、言いふらすようなことでも無いんだけどさ。
それにしても、あのもどかしい時間はいったいなんだったのか。拷問かなんかの×ゲームかって感じだった。
「あ~ぁ。狸寝入りなんてるんじゃなかった……疲れた」


--------------

知らぬは本人達ばかりで
まわりはみんな見てみぬ振りしてくれてる・・・(苦笑)
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