忍者ブログ

都庵

現在は「妖怪アパートの幽雅な日常」「The MANZAI」の女性向け二次創作等の物置。オフラインの自家通販もやってます。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

冬の日に(前編)

とうとう大晦日。
あっという間に1年が終わろうとしています。

まずは御礼。
冬コミに参加されました方々、お疲れ様でした。
当スペースまで足をお運びいただきました皆様、ありがとうございました。
一週間前は雨が降るかもという予報でしたが、オタクパワーが通用して、降られずに済みました。ほんとよかったよかった。

アンケートのお約束。
まずはお詫び。
冬コミ終わった昨夜からがんばりました。
が、最後まで書ききれませんでした。
睡魔に負けました。ごめんなさい。(涙)
今日実家へ移動しなくてはならないので、とりあえず区切りのいいところまでを前編とし、アップいたします。
後編は実家で書きますので、もうしばらくお待ちください。
どうせ酒飲んでるか漫画読んでるか、畑に出てるかなので、大丈夫!
多分書けます!!

正月といえば、食っちゃ寝なのでいつも楽に2キロは太って帰るのですが、年々体重が戻らなくなり、今回はヤバイと感じています。
ジョギングシューズを買い、田んぼ道で犬と競争しながら運動をしたいと思います。そんで、運動しながら夕士は毎朝滝に打たれてんのよね~と妄想しつつ、己に打ち勝ちたいと思います。(苦笑)

それでは、お約束の千晶×稲葉です。
----------------------------

拍手[5回]


とりえず、できてる設定。稲葉大学生設定で読んで下さい。

※ ※※

土曜日、バイトの後6時に千晶と会う約束をしていた俺は、約束の時間より30分ほど早く待ち合わせ場所に着いたため、斜め前の本屋で時間をつぶしていた。
外で待ってもよかったんだが、今日はやけに冷え込んでいて、つい先日長谷にもらったカシミヤのセーターをコートの下に着こんでいても、凍えそうだったからだ。
携帯を持つようになって、便利だなと思うのはこんなときだ。今本屋にいるから着きそうになったら連絡ほしい旨のメールを打って、俺は文庫本コーナーで物色していた。
物色から10分、さすがにコートを着ていると汗がにじんできた。
外との気温差を考え、コートを脱いで、俺は改めて物色を始める。呼んでみたいミステリやハードボイルドものが数冊見つかった。ここで買うか、古本屋で探して買うか悩んでいるとき、携帯のバイブが震えた。
見てみると千晶からで「ちょうどいい、本屋に用があるからそこにいて待っててくれ。今車を駐車場に入れたから5分後に着く」と入っていた。
俺は入り口に近い雑誌のコーナーに移動して待つことにした。
予定の5分より少し前に千晶は入ってきた。
「よ、千晶」
「おう、稲葉。待たせたな」
首をすくませて入ってきた千晶は、俺に気づいて片手を挙げた。
「いや。千晶、本屋に用があるって?」
「あぁ、ちょっとな……って、おまえ……」
傍まで来た千晶は、一度俺を凝視して、なんともいえない顔をした。
「? なんだよ」
「いや、なんでもない。今日は外でメシ食おうと思ってたが、ウチでもいいか?」
「別にいいけど」
「そうか、じゃ、PC専門誌んとこ付き合え」
さっきの千晶の顔はなんだったのか、俺はわからないまま千晶の後についていき、本屋での買い物の後、隣のレンタルショップでDVDを借りて千晶の車に戻った。
「さて、食い物はどこで調達するかな……、出前でも取るか」
「あ、じゃぁ俺ピザ食べたい」
俺が嬉々として提案に乗ると、千晶は不思議そうな顔をした。
「いいけど、なに出前で悦んでんだよ」
「出前って、俺あんまり経験無いんだよ。アパートじゃまかないさんがちゃんと朝昼晩と用意してくれてるから、出前なんて取ったことねぇんだよ」
そう、俺の住むアパートにはるり子さんという、スーパー激旨料理人が(手だけの幽霊だが)いるため、出前を取るなんてこは一切無い。
「そうか、恵まれてるな。俺なんか、一人暮らしだからコンビにやレトルトの世話になることなんてざらだぞ」
「うん、俺もあのアパートに入ってなかったらそうなってたと思う」
ほんと、あの家賃で三食賄い付き、地下に滝も温泉もある見た目ボロアパートなんて、この世を探してもどこにも無い。ま、妖怪だか幽霊だか人間だかわかんないのが入り乱れて、この世離れしたところではあるが……。
車にのったところで、千晶はヒーターを最強にした。ゴーという音とともに暖かい風が出てきて、ひんやりとした車内がだんだん暖かくなってくる。
千晶はヒーターの前に手を出し暖めていた。
「そんなに寒かった?」
「ハンドルが冷たいんだよ」
「なるほど」
そうこうしている間に、狭い車内は程よく暖まってきた。俺は外に出ている間締め切っていたコートの前を空けてシートベルトを締めようとした。
その時、千晶が車内当をつけた。
「ん?」
「良く見とけよ」
千晶はそう言うと、自分もコートの前をはだけさせた。
何がしたいのか俺にはさっぱりわからない。
「なんだよ」
聞くと、千晶は俺をぐいっと自分のほうに抱き寄せた。
「うわっ、ちょっとなにして……」
「いいから、かがみ見ろよ」
「は?」
空いている手でルームミラーを調節する千晶。何事かと、覗き込むと、俺はやっと千晶が会ったときに微妙な顔をした意味がわかった。
千晶も俺と同じセーターを着てたからだ。
「あ~~~!……えー~~~」
言葉にならない。確かに、このセーターをくれた長谷は、千晶と好むブランドが重なってるなとは思っていたけど、まさかプレゼントされたセーターが、千晶とまったく色も一緒のものだったなんて、普通ありえないだろう。まぁ、色は落ち着いた焦げ茶色だから、仮に一緒のものを持っていたとしても、普通このタイミングでかぶるか?
「ありえね~」
「見たとき驚いたぜ。いきなりペアルックだ」
「うわ~なんか急に恥ずかしくなってきた」
俺は千晶の腕から逃れ、室内ランプを消し、コートの前を合わせた。
「外で食べるのキャンセルしてよかっただろう」
千晶は苦笑しながらステアリングを握った。

-------------------------------
前編じゃまだあんまりラブいところを書けなかった。
でも思いついたセーターネタが消化できてよかった。
あぁ、実家に帰る時間が来てしまいました。
後編は正月中に書くので、お待たせせずにアップできると思います。
それでは、本年度の更新はラストです。よいお年を!
PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

TRACKBACK

Trackback URL:

カレンダー

12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

プロフィール

HN:
あみや都
HP:
性別:
女性
趣味:
読書、園芸、競馬、雑貨作りも・・・

メールフォーム

アンケート

アンケートにご協力ください

フリーエリア

最新コメント

[10/04 米]
[10/01 米]
[09/01 浦]
[08/30 浦]
[06/11 太田]

ブログ内検索

カウンター

アクセス解析

Copyright ©  -- 都庵 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]