やばいな……連休オフ原稿のネタが浮かばず千晶×夕士1本かいちゃったよ。
と、いうことでまさかの更新。(苦笑)
アンケートつけたばっかりなのにね。
それもこれも、どうやら親知らずが暴れているらしく、
顎から耳まで痛いのなんの……
足といい、歯といい……なんのM調教?って感じです。
抗生剤と痛み止めを飲んでいるのですが、食べた後痛いのです。
明日で薬が切れます。
しかも朝30分早く出社して会議です。
原稿以外で有休使うのは嫌~~~!!(笑)
と、いうことで、連休中食事のたびに耳を冷やしたり暖めたりでした。
先にも触れましたが、アンケート設置しました。
何が読みたいか、一人1回しか押せませんが、
ポチッと読みたいタイトルを押してくださいませ。
コメントも大歓迎です。
タイトル先行なため、まだまったく中身は考えていませんが
きわどいタイトルがいくつかひねり出せたので、自分的にはかなり楽しみ。
(首絞めているような気もするけど気にしない♪)
そうそう、もうすぐるり子さんのお料理本が発売に!!
原稿プロットまだできてないけど真っ先に読みますよ!
そんで、どうしても抑えきれないようならまた浮上したいと思います。
それでは、タイトルの「ポッキー」で何が書いてあるかバレてそうですが(苦笑)
お楽しみくださいませ~。
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[10回]
「稲葉~、ポッキー食べる?」
昼休み。弁当を早々に平らげ、文庫本片手に教室を出ようとしたとき、田代に呼び止められた。独特のパッケージの小箱を振って、田代はよろよろと近づいてきた。
「食うけど。おまえ食わないの? ……っつーか、おまえ大丈夫か?」
いつも元気な田代が頬を抑えてよろよろと歩くさまは、なんとも違和感があるものだった。
「う~痛い。多分虫歯……かも……。昨日まではちょっと知覚過敏っぽかったんだけど、さっきお昼ごはん食べたらやっぱり~って感じで……。保健室で痛み止めもらってくる」
「あぁ~……お大事に」
田代は俺におやつを押し付け、のろのろと廊下を歩いていった。
俺はもらったおやつを持っていつもの屋上へと足を向けた。
屋上の給水塔の上、いつもの場所に千晶がいた。
缶コーヒー片手に煙草をふかしてる。
「よっセンセ」
「おう」
簡単な挨拶のあと、あったまったコンクリに座り込む。
いつものように千晶は煙草をふかし、俺は本を読んだ。
「そうだ、田代にポッキーもらったんだ。千晶食う?」
「……じゃ、一本だけ」
二人して細長いそれをポリポリと食べる。
口に広がるチョコと香ばしいビスケットの味。
「何年かぶりに食べたけど、昔と同じ味なのな」
俺がポツリとこぼすと、千晶は小さく笑った。
「……何?」
「いや、若いおまえが昔なんて言葉使うから、ちょっとな……」
「そりゃあんたと比べたらね……。俺の若いってのは小学生の頃とか、そこら辺のことだよ」
「はいはい。そうだろうよ。俺はコレ食うの二日ぶりかな」
「は? もしかして好物とか?」
甘いものキライでは無いとは知ってたけど、ちょっと驚いた。
「好物とかじゃないんだが……、こないだ店に軽く呑みに行った時、酒だけ飲むなとマサムネが出してきた。バーや酒出す店には、なんかすら乾き物が置いてあるもんなのさ」
「ふ~ん、そうゆうもん?」
「高級店じゃなければな。度数の高い酒や洋酒には、チョコとか結構合うもんなんだよ」
「ふーん。需要があるから、昔から今までず~っとある味なわけか」
「そういう事。稲葉、口開けろ」
千晶が箱から一本取り出して構えるので、俺は口を開けた。
差し込まれたそれを軽く噛んで支えると、千晶は手を離した。そして、なぜか千晶は俺の両手をコンクリートに縫いとめた。
「んん?」
噛み砕いてしまったら落ちてしまいそうなので、咥えたまま目で問う。
「酒場でポッキーが出されるのは、こうゆう遊びのためでもある」
ポツッ。
チョコのかかっていないところを千晶が齧った。
ポツッ、ポツッ。
ひと口、ふた口と千晶は食べ進める。齧るたびに近づいてくる顔に俺はあせった。
「んんんっ!」
後ひと口で唇が触れる、というところで、千晶はぴたりと止まった。
「ん?」
あと二センチくらいの距離でそのまんま。この距離で止められると、どうしていいかわからない。
噛み砕いて離れたほうが良いのか、あとの距離は俺が詰めろという意味なのか……。
千晶の顔は近すぎてよくわからなかった。
「……」
口の中のチョコが溶け出し甘い香りが広がる中、相変わらず両手は組み敷かれたまま、身じろぎ一つできない状態が続く。
「…………」
そろそろ限界が近づいてきた。じわじわとたまってきた唾液を嚥下し、残りを食ってやろうと、少し歯に圧力をかけたとき、俺より早く千晶が動いた。
ほんのちょっとの距離だから、ゆっくりとだが、千晶は俺との距離をつめ、唇にたどり着く。
ぺろりと最後に唇を舐めて千晶は離れた。
「俺の勝ち。ご馳走さん」
笑う千晶。両手が自由になる。
「はっ? ちょっ、なんだよソレ!」
「ポッキーゲーム。最後のひと口を食べたほうが勝ち」
短くなってしまった煙草を消し、新しい煙草に火をつける。
「……ポッキーゲームって……、そんな遊びだったか~?」
なんとなく俺は敗北に納得がいかない。
菓子箱の中をのぞくと、まだ数本ポッキーは残っていた。
「千晶、リベンジ!」
一本抜き取り、俺はソレを千晶の口元に突きつけた。
「ん~、ただ勝負するんじゃ芸が無ぇなぁ~」
しぶる千晶。勝ち逃げされてたまるかと、俺は頭を働かせた。
「あ、じゃぁ、千晶が勝ったら肩もみしてやるよ、10分間」
「色気は無いが、まぁのってやろう。じゃぁ、俺はおまえが勝ったらディープなチューしてやるよ」
千晶はそう言うとポッキーにかじりついた。
「ん? それって……」
「いいのか~、食っちまうぞ~」
せかされて、思わず反対側にかじりついて、俺は後悔した。
俺が勝っちゃ、千晶にキスされたいみたいじゃないか! しかも、俺が負けると肩もみ10分って、ずるくねぇ?
ポリポリ……。
食べ進む千晶は余裕の顔。
俺はというと……勝っていいんだか、負けていいんだかで……
もしこの先、田代がくれると言っても、ポッキーだけは絶対もらうまいと、俺は心に誓った。
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結局最後はどうなったのかはご想像にお任せします。(苦笑)
それにしてもポッキーって、音「ポツッ」っておかしいですか?
「ポキッ」って音じゃないと思ったので、まんま書いたんですが……
それにしても、千晶先生一人勝ち。
結局勝っても負けてもチューはするわけですよ。
酒も入ってないのに昼真っから……、いちゃつきすぎです。
でも、そんないちゃいちゃが書きたかったんだい!(笑)
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COMMENT
届きました。
「CAT PANIC」面白かったですvv
耳や尻尾がピクピク動くのすっごく可愛いですよねvv
しかも千晶ちゃん最期に隠し撮りっ!?
その写真をぜひ私にっ!!
素晴らしい本をありがとうございましたv
Re:届きました。
お楽しみいただけたようで、良かったです~v
猫耳、尻尾……イイですよね!!
ラスト書いてる時、猫耳が千晶に移ったらそれはそれで……とか思いましたが
終わらなくなってしまうのでお蔵入りしました。(苦笑)
隠し撮り写真……
教師なのに隠し撮りっていいのか?って突っ込みはしない方向で。(汗)
きっとカオルさんあたりにはバレて、千晶ちゃんあらぬ趣味を疑われるでしょう。
by都
ありがとうございます。
無事に本届きました。
どの本もニヤニヤしながら拝見させていただきました(笑)
特にネコミミ…
ふわふわな耳&しっぽ見たらきっと誰でも触りたくなりますよ…!
すごく可愛かったですv
ほんとにありがとうございました。
Re:ありがとうございます。
早速読んでいただいたようで・・・ありがとうございます。
猫耳・・・マイさんもお好きですね。(苦笑)
耳と尻尾はセットですよね~v
なでくり回して、ちょっと嫌がられるくらいかまい倒したくなりますよね。(それはやりすぎ?)
好評なようなので、チャンスがあれば、また挑戦してみます。
感想ありがとうございました~。
by都