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都庵

現在は「妖怪アパートの幽雅な日常」「The MANZAI」の女性向け二次創作等の物置。オフラインの自家通販もやってます。

   

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スパークのお品書きと新刊サンプル

どうも。生きてますよ!(苦笑)

新刊入稿したのでお品書きと、新刊のサンプルです。
まだペーパー小話とか作業は残ってますが・・・

10/7 SPARK7
東1ホール「ウ」26b 【都庵】 妖アパスペース。


お品書き<妖アパ>
■「Collection」(11年5月東京発行)
A5/116P/カラー/1000円 ※R18

■「Again」(11年12月東京発行)
A5/116P/カラー/1000円 ※R18

■「Mixture」」(12年5月東京発行)
A5/116P/カラー/1000円 ※R18

■「If~July~」(12年8月大阪発行)
A5/28P/カラー/300円

■「Marriage riot」(12年10月東京発行)★新刊★
A5/28P/カラー/300円
表紙はこんなの↓




他にハイキュー本2種類持っていきます。
■あの日の賭け A5/20P/コピー/200円(2012/06/24発行)
■トビオちゃんと俺 B6/16P/コピー/100円(2012/08/26発行)

暗殺教室本は無理でした。(笑)
殺センセー×渚君が書きたかったのに、なぜかカルマ君×渚君の話に。
11月の蒲田のPIOであるオンリー合わせで発行したいです。
あと、10月の21日にビックサイトであるハイキューオンリーに申し込んでしまったので
まずはそちら合わせで1冊作らねば!
先が詰まってる・・・(自業自得)

では、「読んでみる」で新刊のサンプルをどうぞ!
当日はよろしくお願いいたします!
小話つきペーパーこれから頑張る!!
------------------------------------------------

拍手[4回]




 それは、放課後のことだった。
 引退前のクラブ活動を終え、俺、稲葉夕士は、使っていた教室の戸締りをし、顧問のところへカギを返しに寄った。部長としての数少ない仕事を終え、教室に戻るころには、外はすでに夕焼け空で、俺は足早に教室へと急いだ。
 今日は吹き替えなしの洋画の観賞会をしたおかげで、いつもに増して帰りが遅くなった。
 文化系のクラブはすでに下校し、運動部が片付けを始める時間、もう誰も残っていないだろう教室に、見慣れた人影が二つ残っていた。
「なんだ、田代と桜庭じゃん。おまえら帰ったんじゃなかったのか」
 俺が戸締りする前に、とっくに帰ったと思っていた田代と、こちらも文化部でとうに活動時間が終わっているはずの桜庭が、何やら神妙な顔で顔を突き合わせていた。
 俺を見つけた二人は、一瞬はっとした表情を見せると、すぐさま席を立ちズンズン俺に向かって歩いてきた。
 ただならない気配を漂わせた二人に気押され、入ってきた教室のドアを閉めようとしたとき、ガッと扉に二人の細い手がかかった。それはまるで一週間前に長谷と見たホラー映画の様で、俺は危うく悲鳴を上げるとことろだった。
「な、なんだよ、お前たち」
 たじろぐ俺の腕を、二人仲良く掴みかかってくる。
「稲葉クン、いいところにきた」
 桜庭の満面の笑顔。
「あんた、ちょっと顔かしなさい」
 田代の最恐の笑顔。
 こ、こぇ~……。
 右を桜庭、左を田代にがっちりガードされ、俺は犯罪者の如く教室の中へと連行された。
「おい、マジでなんなんだよ」
「よそに聞かれちゃまずい話なのよ」
「タァコの超スクープなんだよ稲葉クン」
「スクープ?」
 まったくもって意味がわからない。だけど、二人が本当は騒ぎたいのをぐっと押し殺している雰囲気は伝わった。
「いい? よく耳かっぽじって聞きなさい」
そういうと田代は、自分を落ち着かせるために一つ深呼吸をした。桜庭も、一緒になって息をのむ。
 田代のことだから、どうせ担任の千晶がらみの何かじゃないかとは想像がついたが、そこまで緊張してしゃべるほどとなると、どんな情報なのか興味を引いた。
「どんなスクープだよ」
 せかすと、田代はぐっと声を潜めて口を開いた。
「千晶ちゃん、……お見合いすることになっちゃったわ」
「……は?」
「だから、『お見合い』よ! さっき、校長室の前でこの耳で聞いてきたんだから」
 鼻息荒くまくしたてる田代。
「千晶ちゃんが結婚なんて、絶対イヤ~!」
 机に突っ伏す桜庭。
「あたしだって絶対いやよ! だから、このお見合い、絶対邪魔しなくっちゃならないわ!」
「うん! そう、そうだねタァコ! 頑張ろうね!」
 盛り上がる二人に、俺はようやく待ったをかけた。
「いや、ちょっ、ちょっと待て。どうして校長室の前でそんな話が聞けるんだよ」
「それは……、日直日誌返し忘れて職員室の千晶ちゃんのところに届けに行ったのよ。その時校長が顔を出して千晶ちゃんを呼んだから……」
 田代は帰るふりをして、そのまま二人の後を追った。校長がわざわざ千晶を校長室まで呼び出すなんて、何事だろうと田代の第六感が反応したようだ。
 校長室は職員室の上にあって、放課後はほとんど人道理のない場所にあった。二人が校長室に入ったのを確認し、田代はそっと扉を開け聞き耳を立てていたという。
「そこで、聞いちゃったのよ。どうしても断れない相手からの縁談があるって」
「で? 千晶はなんていったんだよ」
「はじめ断ってたわよ、今は結婚の意思はないってきっぱり。でも、校長が会うだけでも頼めないかって下手に出てて、千晶ちゃん困っちゃって……結局校長に押し切られちゃったのよ」
 そういえば、千晶がこの学校に来たのは校長のツテだと以前聞いたことがある。ならば断わりずらいこともあるだろう。それにしても……、千晶が『お見合い』ねぇ……。
 何とも言えないもやっと感が湧き上がる。
 いや、千晶の歳じゃ、結婚を考えても全然おかしくないわけで、千晶にとっちゃいい機会なのかもしれないけど……どうなんだろう。
「と、いうわけで。これから作戦会議よ、稲葉」
「は?」
「千晶ちゃん奪還作戦ね!」
「なんでそうなる!」
「なんでって、ダーリンだって困るでしょ? ハニーがどこぞの女に取られるなんて」
「そうよ、千晶ちゃんだって、困ってたもん」
「いや、さすがに今回ばかりは俺たちが口出していい問題じゃないだろう。それに、本当に千晶がお見合いするかどうか、分かんないんだし……」
「するわよ! あの雰囲気は絶対」
 一歩も引かない田代。でも、その時、桜庭がはたと何かに気が付いた。
「あ……じゃぁさ、稲葉クンに、千晶ちゃんに直接確かめてもらおうよ」
「は?」
「ナイスアイディア桜! 稲葉、あんたそれとなく千晶ちゃんに探りいれてきなさい。ついでにお見合いの場所と時間も聞き出してくるのよ!」
「なんで俺が聞き出す役なんだよ。そんなの自分たちで聞きに行けばいいだろうが」
「私たちじゃ、絶対教えてくれないわよ」
「千晶ちゃん、一番心許してるの稲葉クンだもん」
「だからって、なんで俺が……」
 面倒なことに巻き込まれてしまった。が、この話が気にならないかと言えば気になるわけで、結局俺は田代達に押し切られる形で千晶に探りを入れる役を引き受ける羽目になってしまった。

----------------------------------------------
と、いう感じで田代達女子3人に振り回されつつ展開します。
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