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都庵

現在は「妖怪アパートの幽雅な日常」「The MANZAI」の女性向け二次創作等の物置。オフラインの自家通販もやってます。

   

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2013.05.03スパコミのお品書き&新刊サンプル

新刊は先日無事入稿!
そんでいまからチラシですよ。
今回入らなかった部分多いから、ペーパー小話2倍でお届の予定!
そうそう、今回は妖アパのほかに、暗殺教室とハイキューの既刊も少し持っていきます。

★SUPER COMIC CITY22 東5「な」10b 都庵

---お品書き---

<妖アパ>古い順。ほぼ千晶×夕士。
■「If~July~」(12年8月大阪発行)※残部少な目
A5/28P/カラー/300円

■「Marriage riot」(12年10月東京発行)
A5/28P/カラー/300円

■「Summary」(12年12月東京発行)
A5/116P/カラー/1000円 ※R18

■「Love during a day」(13年3月東京発行)
A5/28P/カラー/300円 

■「If~春の怪~」(13年5月東京発行)★新刊★
A5/40P/カラー/400円 ※R18
千晶×夕士です。夕士大学生、千晶高校教師で付き合ってる設定。
冒頭部分のサンプルは続きにあげときます。
「読んでみる」からどうぞ~。

<ハイキュー!!>
●「The other day’s bet」(2013.03.17発行)及川×影山
A5/28P/カラー/300円 ※R18

●「金田一の受難」(2012.10.21発行)及川×影山前提の金田一×影山
A5/20P/コピー/200円 ※R18 残部少

<暗殺教室>
●「渚君と」(2012.12.30発行)カルマ×渚+殺せんせー×渚
A5/28P/カラー/300円 ※R18

●「コソコソバナシ」(2013.03.17発行)カルマ×渚
折本4P+缶バッチ2個/100円

相変わらず本人お買い物に行っているかもですが
今回は妖アパしかスペース取ってないので午後には戻っているかと思います。
それでは、当日よろしくお願いいたします!
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拍手[2回]


以下サンプルでっす!


 三月。俺、大学一年の稲葉夕士にとって、春休みはアルバイトに精を出す季節だが、世間一般の社会人にとっては期末であり、移動の時期であり、学校に至っては、別れの季節である。
巣立った新社会人一年生の引っ越し依頼が多くなるこの時期、俺のバイト先剣崎運送は大忙しだった。
一方、学校教師もこの時期は予餞会だ、卒業だ、入学準備だと巣立ちの余韻に浸る暇なく忙しいと千晶は言う。
一日の疲れを、るり子さんの絶品夕食と、地下の洞窟温泉で癒した俺は、自分の部屋で布団に横になり、携帯電話を耳に当てていた。
「で、どうよ。今日、発表だったんだろ? 四月からは二年担当に決まった?」
『それが、また一年の担当だ。二年担当だったら、翌年持ち上がりで楽できると思ったのにな。しかも、新人の副担任までおしつけられたぞ』
電話の向こうで愚痴っているのは、千晶直巳。高校時代の元担任であり、現在も城東商業高校の教壇に立っている、三十路も半ばを過ぎた社会人。そんな社会人の愚痴を、なぜ卒業生の俺が夜も更けたこの時間に聞いているかというと、俺達は師弟以上の関係、つまり世にいう『お付き合いをしている』間柄だからだ。
「へぇ~、ご愁傷様。でも、副担任が付くなら、少しは楽ができるんじゃないのか?」
『楽なもんか。卒業したてのど新人だぞ。一年なんてそれじゃなくても手がかかるってのに、新人研修を押し付けられたようなもんだ。それに、教頭の遠縁と来てる』
「……それって、女? 男?」
『女。……なんだ、少しは妬いてくれるのか?』
「んなことで妬くか! っつーか、遠縁って……もしかして千晶、教頭に狙われてるんじゃねェの」
 いい年した仕事のできるいい男が独身。教頭あたりが手の内にしておきたいと考えても不思議はない。
『まぁ、そんな兆しが無きにしも非ずだが……』
「やっぱり……」
『いざとなったら、お前を連れてカミングアウトするから大丈夫だろう』
「それ、大丈夫じゃねぇだろう!」
『俺のことより、そっちはどうなんだ? バイト、忙しいんだって?』
「あ? あぁ。今週はまだいいんだけど、来週からがめちゃくちゃ忙しいんだ。毎日引っ越しサービスの予定が入ってるのに、大学四年生だったバイト二人が就職で辞めちまうから……」
 それぞれが忙しく、休みが噛み合わない俺たちは、会えない日が続くと、こうやって、夜、寝る前に電話で近況を話したりしている。一応月に二回はデート優先日を設けて、予定を合わせて出かけたり、千晶の部屋に泊りに行ったりもしているが、それ以外はなかなか予定が合わず、会う日より携帯電話で話す日の方が多いこの頃だ。
 そういや、こんな付き合いが始まったのも、高校を卒業してからだから、そろそろ一年たつか……。
「そうだ、来月の予定だけどさ。その辞める人たちの慰労会するって社長が言ってるから、夕飯食ってからそっちに行くよ。だから千晶も晩飯食っといてな」
『おう、分かった』
「ようやっと、佐々木さんも、川島さんも社員のオッチャン達になじんできたところなのになぁ。はじめ入って来たときはコミュニケーション取れなくて大変だったのに、今じゃ冗談まで言い合えるくらいになってたんだ。いい雰囲気だったんだけど、就職が決まったんじゃ仕方ねェよな」
『その二人が抜けた分、人員の補充はあるんだろ?』
「あぁ、来週の半ばから、大学生が三人入ってくるって。一年が二人、三年が一人。どんなのが入ってくるのやら……」
『まぁ、なんだ。お互い似たようなもんだな』
「ん、そういやそうだな」
 なんやかんやで、もうすでに三十分近く話している。普段、長電話をする方じゃない俺だが、一度千晶の声を聴いてしまうと、その声の心地よさと暖かさに、なかなか電話を切ることができなくなる。そろそろ明日のことを考えると、布団にもぐりこんだ方がお互いのためだとは思いつつも、次に会うときに見に行く予定の映画の話題で盛り上がってしまった。
「あれは絶対、犯人あいつだって」
『いや、それはフェイクで、もう一人の方が犯人なんじゃないか?』
「えー、そうかぁ~? それならあのオヤジだって怪しいじゃんか」
『あぁ、あれな。でも、あのオヤジだと、動機がないだろう』
 今度見に行く予定の映画は推理物。去年の秋、一緒に見に行った映画の続編で、前作が問題編、今度見に行く方が解決編だった。もうすでに公開しており、前評判は上々。公開直後はかなりの人出だったようだが、今はだいぶ落ち着いてきていると聞く。映画は満員の会場より、ある程度空席のあるような会場でのんびり見たい派の俺たちは、公開が終わる少し前のタイミングで映画は見に行くことにしている。
 公開初日とかで、ばったり知り合いに目撃されても困るしな。
 時計の針が十二時を回るまでだらだらしゃべり続け、ようやっと襲ってきた睡魔に助けられ、俺達は通話を終えた。
 充電器に電話をつないで、さて寝るかと布団にもぐりこもうとしたとき、正面のドアがガチャリと開いた。
 そろりと顔を出したのはクリ。その顔の下に顔を出したのがシロ。
 クリはしゃべることのできない子供の幽霊だが、最近ではかなり喜怒哀楽が顔に出るようになっていた。物言わぬクリだが、その表情を読み取るに、どうやら一緒に寝ようと思って、俺の電話が終わるのを待っていたらしい。
「ごめんごめん、待たせたな」
 布団の端をめくってやると、クリはそこをめがけて突進してきた。昨日まで、長谷が泊りに来ていたので、人恋しさが抜けないようだった。
 そうなんだよな。合わない間は、それなりに過ごせちゃっても、声を聴くと会いたくなる。声音は元気なようだったが、疲れがたまってないかなとか、ちゃんと食事とってるかなとか、また無理してぶっ倒れたこと隠してねぇだろうなとか……。
まぁ、でも先週あった時、千晶が寝てる間にばっちりヒーリングして、体調整えておいたから、大丈夫だろう。でも、四月からの準備で、また忙しい状況っぽかったよな……。
足元で丸まっていたシロが、早く寝ろとしっぽでゆっくりリズムを取ってくれているので、俺は千晶の心配事はひとまず棚上げにして瞼を閉じた。




 怒涛の引っ越しラッシュの三月が終わり、少し仕事が落ち着いた四月。俺は大学二年生になり、新たな講義が始まった。一年に続き基礎科目を受講しながら、選択科目をなるべく空きなく詰めて選んだ結果、水曜日と金曜日に余裕を持たせることができた。
バイトの方も、それに沿った新たなシフトになる。 火、木、日曜が遅番。水、金曜日が午後番だ。バイトのない日はレポートやら何やらの日に当てる。
 おおむね、俺の新学期の生活は順調だった。新しく入ってきたバイトも、大学三年生のバイトは免許も持っており、以前短期で引っ越し業者のバイトをしたことがあるらしく、全く手のかからない人で、社員のおっちゃん達の受けもよく、すぐになじんでくれたし、大学一年のバイトも、一人は運動部出身ということで、ノリがよく仕事の飲み込みも早かった。もう一人のバイトは、残念ながら入社したての佐々木や川島のようなタイプで、声を出さない、時間があれば携帯を覗き込んでいるというコミュニケーションを取りにくい男だが、話しかければ答えはそれなりに返ってくるので、少しずつ、この職場に慣れてくれればいいと思っている。
 今日はかねてより、予定していた、新生活を始めた元バイトの慰労会&新生活応援飲み会だ。
 佐々木も、川島も俺が高二の夏から働き始めていたので、二年半一緒にバイトをしていた仲間だった。
 本当はバイトを辞める日に飲み会を開きたかった社長だが、いかんせん、三月いっぱいは人員フル回転で仕事に当たっていたため、四月に入り、少し経った今時期となった。
 夜番の数名を残し、七時に社員のおっちゃんとともに仕事を切り上げる。待ち合わせは近くの安い居酒屋だった。
 ロッカー前で着替えをしていると、鞄の中から携帯メールの着信音が聞こえた。
開いてみると、千晶からだった。急用が入ったから、映画は来週にとのメールだった。
本当は今日、飲み会の後に千晶の部屋へ直行し、泊まって翌朝一番の回の映画を見に行く予定だったが、メールの文面から見ると泊りもキャンセルなようだった。
映画の公開は確か来週までだったが、来週ならギリギリ間に合うだろう。長谷も来週は用事があってアパートには来ないはず。
俺は了解とメールを打つことにした。
新学期が始まるんで、千晶もあわただしくしているのは知っている。去年も、今時期生徒が補導されて千晶に電話がかかって来てたっけ……。いるんだよな、高校デビューしちゃうヤツって。
千晶の仕事を優先してくれと一言添えて、メールを返信したら、すぐに今晩電話すると返信が入った。
「夕士、そろそろ出れるか?」
社長がロッカールームに呼びにきた。
「うす」
俺は携帯をパーカーのポケットに突っ込んで、バックを背負った。

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脇役万歳です。(爆笑)
今回は原作2~6巻を片手に頑張りました。
なかなか千晶と会えませんが、半分くらいからはずっと一緒なのでお楽しみに。
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