まずは大阪御礼。
1/9大阪のスパコミ参加の皆様、お疲れ様でした。
委託先で本をご購入いただいた皆様、ありがとうございます。
香月祭に関するお問合せ等ございましたら、
私宛にいただければと思います。
香月祭のサイトからでもいいですし、
うちのメールフォームからでもOKです。
香月祭。
今ノベルティとかいろいろ検討中。
サークル参加者様にも別に何か作ろうかな・・・とか
アンソロジーも、通販のことを考えると
厚さ的にどの枚数までOKかなとか・・・
バランスを見て、いろんな人に声をかけたいと思います。
立候補される方いらっしゃいましたらお知らせくださいませ★
って、そっちも大事だけど、WEBアンソロの原稿も書かなくちゃ。
でもその前に、年賀状を書いていて思いついたネタを
ガーっと書いたのでアップしておきます。
ちょっと遅い気もするんだけど・・・まぁ、まだセーフかな・・・?
と、いうことで絡みのない千晶と夕士ですが・・・ifの正月ネタ。
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[21回]
2011年のお正月
(夕士大学生設定で)
毎年、年末年始はアパートで過ごす俺は、元日をアパートのメンバーとコタツの中で迎えた。
去年は地下に開けて貰った通路の先にある、大雪原のカマクラの中だったが、今年はアパートの居間でのパーティーだ。
「明けまして、おめでとう~!」
「おめでとうございます!」
「おめでと~!」
るり子さんの超絶絶品年越しそばを食べ、俺もちょっと酒をのんでほろ酔いのいい気分。大人どもの酒盛りはコレから夜明けまで続くのだろう。
「今年は長谷クン、いつ来るんだって?」
詩人に聞かれ、俺はクリを膝に乗せて答えた。
「あ、明後日来るっス。さすがに家の付き合いに借り出されてるみたいで」
「そうなんだ~。クリたん、パパは明後日来るんだって~」
パパじゃないっスけど……、という言葉はもう言っても意味が無いので飲み込む。
「そうだ、夕士くん、年賀状書いた?」
佐藤さんがクリにべっ甲飴を持ってきた。
「書きましたよ。秋音さんにだけは」
「友達には書かないの?」
「はぁ、一応、出さなきゃ殺されそうなヤツは出しましたけど。今年はコレにしようかと思うっス」
俺は携帯電話を取り出した。
「あぁ、年賀メールってやつね」
「はい。ちょっと味気無いっスけど、はがき買うより安いし、年末年始に家にいないヤツもいるんで……」
そう言っている傍から、メールが届いた。開けてみると、千晶からだった。
千晶は、今年の正月は実家で過ごすと言っていた。だから、俺も年賀状は出さず、メールで新年の挨拶をするつもりだった。
千晶からの年賀メールには、千晶家の正月料理画像が添付で付いていた。
俺も負けじと、新年の挨拶のあと、カメラモードに切り替えて、るり子さんの料理を撮ろうとしたんだけど、残念なことにどれもこれも半分以上呑み助どもの胃袋に収まったあとだった。
「しまった、食べる前に写真とって置けばよかった……」
一人つぶやいた時、後ろから肩をつつかれた。古本屋だった。
「それならいいものがる!」
そう言って取り出したものは……ウサギ耳の付いたカチューシャだった。
「やっぱ、干支だしな♪」
なんてことを言いながらそれを俺の頭にセット。
「おっ、いいね~、バニー夕士!」
詩人は俺から携帯電話を取り上げると、そのまま俺の写真を撮った。
「きゃー夕士くん、かわいい~!」
さっそく食いついてきたまり子さん。
「おい、だれかバニーガールの衣装持って来い!」
それに乗っかる画家。
「あ、あたし黒い編みタイツ持ってるわよ~★」
などと盛り上がるヨッパライども。ちょっとちょっと! 変な方向に盛り上がらないでくれよ。
「ちょっ……勘弁してくださいよ! だいたいなんでこんなの持ってるんすか、古本屋さん……」
「ん~、クリにと思って持ってきたんだけど、お前も案外に合うね~」
「似合っても嬉しくないッス……」
俺はクリにうさ耳カチューシャを嵌めてやった。耳がちょっとでかすぎるけど、これはこれで可愛いかも……。
「ほら、送っておいたぜ」
古本屋が俺の携帯を返してきた。
「はぁ、どうも…………って、まさか今の添付して!?」
俺は慌てて携帯の送信履歴を確認した。冗談じゃない! どんな画像か知らないけど、今編集していたメールは千晶への年賀メールで……
「~~~~~~~~!」
案の定、俺の写真が添付されたメールは、千晶のメールアドレスへ送信されていた。しかも、この画像、ちゃんとウサ耳の先まで入っている絶妙な写真。
ううう……マジでこの写真千晶に見られるのかよ……。恥ずかしより、なんか情けないんですけど。
教訓:ヨッパライに携帯は預けちゃいけない!
新年早々、そう胸に刻みこむ俺だった。
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