6巻詰め合わせより、ラストのお話。
これで小説パート終了。
あとは残念な漫画パートのみかな・・・。
やっぱ、いいですよね6巻。
もう一回読み直そうかな・・・♪
でも、そのまえに一回リハビリもかねて
ココ用に書き下ろしでSS書きたいな。
ちょっとした掛け合い小話なら時間かからないだろうし。
うん、そうしよう。
ココを始めたころは仕事してたのに
更新ペースが速かったもんね。(苦笑)
そうそう、「6巻詰め合わせ」の奥付見たら
2009.09.28ってなってた!
それから1年間5版も頑張ってコピーしてたらしい。
合計すると170冊くらいコピーしたことになる。
36Pもあったのに頑張ったなぁ・・・私。
当時友達にオフに切り替えればよかったじゃんと
何人に言われたか・・・。
もうコピー誌で5版なんて絶対やらないもんね!
あ、過去作品にも拍手とかありがとうございます。
コメント有りも無しも嬉しいです。
匙斗さん>
千晶視点、お待たせしました。
原作ベースで書いたものなので
全裸待機するほどのお話じゃなくてごめんなさい(苦笑)----------------------------------------
[18回]
ふと、真っ暗な中俺は目を覚ました。
「どこだ、ここは……」
見慣れない天井、……でもないか。ここ何日か同じ天井を見ている。そう、今俺は修学旅行の引率でホテルに泊まっている。その天井だ。
それにしても、いつ寝たんだったか……。
このホテルに来てからどうも調子がよくない。記憶があやふやな部分が多かった。
「今、何時だ?」
目がだんだん慣れてきて、非常灯のほんのり明るい光で周りを見渡すべく、俺は寝返りを打った。すると……
「稲葉?」
目の前に稲葉の顔のアップがあった。
また稲葉の部屋で倒れたのかと思ったが、稲葉の向こうに同僚の麻生の姿が眼に入り、ここが教員室であることがわかった。
それにしても、なんで稲葉が隣で寝てんだ?
眠る前の記憶の糸をに手繰る。そういや、汗だくが嫌で風呂に入ったんだっけ? そうだ、稲葉に入れてもらったんだな。うん、だんだん思い出してきたぞ。
凄く体がだるくて、一人じゃ入れそうもないから稲葉を引きずり込んで、背中洗ってもらって、頭まで洗わせたんだったな……確か。今思えば、ひでぇ教師だな。
布団が人数分しかなかったのか、稲葉は俺の布団の端っこに入り、行儀良く横になっていた。
「寝相いいな、おい」
俺は少し稲葉の方に寄って、布団を余計にかけてやった。
布団をかけなおしたときに、冷気が入って寒かったのか、稲葉は少しモゾモゾと動き俺のほうにくっついてきた。ぴたっとくっついた腕と足が、じんわり体温であったかくなる。
「子供の体温だな」
俺は少し苦笑して枕元においてある携帯を見つけた。朝方の四時少し前。まだ二時間半は眠れる。
とりあえず、もう一眠りする前に、喉の渇きを潤そうとそっと布団を抜け出した。
端っこに寄せられた机の上におきっぱなしにしてある、ペットボトルの水を飲み干して、再び布団に戻る。
稲葉を起こさないように、慎重に潜り込んだつもりだったが、稲葉は気がついたらしい。
「ん~、何?」
「あ、悪い。起こしたか」
「なんだよ。眠れねぇの?」
「いや、良く寝た気分。これからもう一眠りするよ」
「ん、そっか。じゃ、こっちこい……」
「ん?」
俺の布団なのだが、稲葉は自分の布団のように上掛けをめくって、俺を招き入れた。そして
「あったかくしないと風邪引くからな……」
そう言いながら、俺を抱き寄せた。まるで子供をあやすように、背中をぽんぽんとリズムを取るようにたたきながら、頭をスリスリとくっつけてくる。
「い、稲葉?」
俺は目の前で起こっている、なにやらかわいらしい仕草に驚いた。もしかして、稲葉寝ぼけてるのか? それで誰かと勘違いしてるとか? そういや思い当たる節がある。住んでるアパートに子供がいて、よく面倒見てるって昼休みの屋上で言ってたっけな……。
「稲葉はこうやって、その子と添い寝してやってるのか……」
だから寝相がいいのかもな。なんだかその子供が、うらやましいような気がしてくる。
聞こえてきた寝息で、稲葉が熟睡したのを確認してから、俺は稲葉の頭をなでてやった。
「いい子だな、稲葉」
俺は今回お前に助けられっぱなしだ。いや、今回も、と言ったほうが言いか。最近体調が悪くなると、隣に稲葉がよってくることが多い。まるで俺の体調がわかるみたいに……。
妖しさ満点のツボマッサージ、隣にいるだけでひどい頭痛が収まる、なんてこともある。得体の知れないヤツだが、今目の前で寝ている姿はどこにでもいる高校生だ。
妖しくて、面倒見がよくて、たまにかわいい俺の生徒。
「興味深いよ、ホント」
興味深いといえば、稲葉はどうやって俺の布団に入ったんだ? 同僚の麻生も井原も向こう側に寝てるって事は、公認でここに寝てるって事だよな。
俺が寝ると同時に稲葉もここで寝ちまったとか? でも稲葉は夕飯食ってなかったしな……。なら、みんなが寝静まってから忍び込んできた? 稲葉に限って夜這いはは無いだそう。ってことは、どうやって?
もんもんと考えているうちに、意識が薄らいできた。稲葉の体温が眠りへ誘いに拍車をかける。暖かい稲葉の腕の中、俺はいつの間にか心地よい眠りに落ちていた。
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夕食前から寝ているなら、千晶先生一度くらい目が覚めたんじゃないの?
ってことで、目が覚めたら目の前に稲葉の顔があってビックリな話。
行間の妄想って楽しいな~。
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COMMENT
No Title
昨日、こちらに到着しました。ありがとうございました。
Re:No Title
薄い本ですが楽しんでくださいませ~v
byあみや都