何とか間に合いましたよ、2冊目・・・!
徹夜明けでテンションのおかしいあみやです。
夏コミ、お疲れ様でした。
今回妖アパ新刊が大阪合わせだったため
原稿がまだ仕上がっていない状態での参加・・・
ギリギリでした。(苦笑)
と、言うことで、大阪新刊2冊目のご案内。
蓋を開けてみたら千晶×夕士の18禁本になりました。
ゲストにKさん。
エロ書いてくれた~わ~い!!
私のほうは・・・あれ?もしかして不発?(苦笑)
とりあえず、表紙と冒頭のサンプルを続きに上げておきます。
スペースは下の記事を参考にしてください。
★8月22日のおしながき★【新刊】
■Summer VACATION
A5/44P/カラー/400円 ※R18
■Reprint
A5/116P/カラー/1000円(再録本)
【既刊】
■If~After date~(千晶×夕士)
A5/28P/カラー/300円(2010/5/3)
■幽雅な食卓を楽しむために(長谷夕、千夕、るり子さん)
A528P/カラー/300円(2010/03/21)
■CAT PANIC(千晶×夕士)
A5/28P/カラー/300円 ※R18(2009/11/1)
上記妖アパの他、夏コミの僕等合同誌
■ブラックジャック(和人×龍神)
A5/44P/カラー/400円 ※R18
取り置き依頼は8月20日までにメールフォームにて
何を何冊とりおきが必要かご連絡下さい。
たぶん新刊本は切れることないと思います。
既刊も午前中になくなることはないと思います。
幽雅な食卓が若干少なめなので
大阪のイベント売りはコレが最初で最後かなぁという感じです。
Ifも微妙・・・。
[4回]
新刊の表紙はこんなかんじ。
何回も書き直したら鉛筆線が太くなりすぎちゃったので
ミリペンでラインを引きました。(苦笑)
以下本文サンプルです。
--------------------------------
千晶と浴衣と夏祭り
受験生である高校三年生の俺、稲葉夕士の夏休みは、一に勉強、二に勉強、三・四が修行で、五に勉強といった具合で早一週間が過ぎていった。
一日のスケジュールは、朝起きて早朝の水行、朝食を食べて昨日やったとこの復習、昼飯後食休みにクリと少し遊んでから、集中力を高めるために、桔梗さんに霊力を高めるトレーニングをしてもう。
空いてる部屋で、ろうそく一本の明りでお経を一時間半読むという内容のものなんだけど、この修行の後に勉強をすると、もの凄くはかどる。
公式とか英語とか頭の中でぐちゃぐちゃ回ってたものが、スッキリとリセットされるからなんだろうな。
夕食食べてからの勉強はできるところまで。眠たくなったらその時点で終了。
そんな夏休みのペースをつかみかけた頃、夕食時に骨董屋が帰ってきた。
「いやはや、外は暑いねぇ~」
「おかえりなさい、骨董屋さん」
「おう、久しぶり~」
「冷たいビールも酒もあるヨ~」
「おぉ、ありがたい」
食卓を飾った今夜のメニューは、釣り好きの妖怪からの差し入れの鯵を使ったおつくりと、味噌と薬味でたたいたなめろう。夏野菜を使った炒め物、賀茂ナスの田楽などが並んでいた。
大人達はビールと日本酒で一杯。俺用にはるり子さんが特製アジフライを作ってくれて、山盛りのどんぶり飯をかき込んでいた。
今日のるり子さんのご飯も最高! アジフライも揚げたてで小骨も全然苦にならないし、野菜炒めもさっぱり味で超ウメ~~~!
骨董屋は俺の隣に座り、早速ビールを一杯飲み干した。
「ふぅ~、生き返るね」
とは言いつつも、骨董屋は先ほどまで黒いコートのようなものを羽織っていた。外は日中三十五度の猛暑だというのに、今も黒い長袖のシャツで汗一つかいていない。ほんとにこの人、人間なのか?
「今回は何を仕入れてきたのかな? 骨董屋さん」
冷酒を飲みながら詩人が聞いた。
「色々細かいものを中心にね。今年は夏祭りもあることだし、一般受けしそうなものを少しと、後は色々注文品を探しにあちらこちらと。何とか見つけてやっと帰ってこれたってところさ」
長い指で器用に箸を操りながら、骨董屋は賀茂ナスの田楽を口に運ぶ。
「さすがに去年みたいなのは無いってか?」
画家が骨董屋に冷酒を注ぎながら言う。そう、去年は全方位型映写機みたいなもので、恐竜やら砂の海を泳ぐ巨大な魚やらを見せてもらった。すっごくリアルで超度迫力。途中ヴァチカンの奇跡狩りに見つかって骨董屋は雲隠れしたんだっけ……。
「ははは、まぁ今回は狙われそうな代物は、そんなに仕入れていないよ」
でも、そんなにはないけど、あるにはあるんだ……。
「じゃぁ、小物でも良いからなんか見せてよ。せっかくだし」
佐藤さんがなめろうを美味そうに食べながら言う。
「そうそう、私もみた~い」
それに乗っかるまり子さん。俺も好奇心のほうが勝った。
「俺も見てみたいっス!」
「夕士クンまでそう言うなら、夏祭りに出すものを少し見せようか」
そう言うと、骨董屋はぱちんと指を鳴らした。すると、背の低い召し使いが黒い鞄を持って表れた。
「そういえば、夏祭りって、骨董屋さんも屋台みたいなの出すんっスか?」
どうやっても、この胡散臭い外国人の男と夏祭りのイメージが浮かばない。
「屋台ほど大きなものではないけれど、まぁテーブルにこんなものを乗せたりしいてるね」
骨董屋は硝子の小瓶やきれいな石、小さなアンティークの香水瓶を取り出した。
「この小瓶の中に入っているアメは媚薬の一種でね。アメを舐めて最初に見た人を好きになる。効力はアメが溶けるまでと、きわめて短い」
うわ~~~胡散臭い。
「だから、それまでに彼女を連れ込まないといけないってか?」
画家が笑う。
「そう、でも持って十五分かそこらだからね。害は無いよ。お手軽で初心者には結構好評なんだ。お次はこの石。コレには古い呪いがかかっていてね、絶対水に濡れない石なんだ。コレを持ち歩いていると突然の雨でも大丈夫。まぁ折りたたみ傘みたいなものかな」
ますます胡散臭い。怪しい……。
「この香水瓶は、さる貴族が錬金術師に作らせた究極の香水が入っていた瓶なんだ。一つ吹きかければ、たちまち男はあなたの虜。後残り二・三回しか残っていないけど、薄めても十分使える代物さ」
「へぇ~。そりゃまたアバウトな。でも香水瓶は飾りが見事だね」
「おやおや佐藤さん、よろしければ売りますよ?」
「いやいや、僕はいいよ~。夏祭りの売り物がなくなっちゃう」
「ふふふ、まだまだありますよ、夕士クンがしてるペンダントと同じ物とかね」
骨董屋は片方しかない目でウインクして見せた。
「龍さんの髪の毛入りってヤツっスね。今日は龍さんいなくてよかったですね」
「まったくだと言いたいところだが、今日は少し彼がいることを期待していたんだ。最近ガードが固くなったおかげで量産できなくてね」
「そりゃ龍さんの髪は商売道具のうちだモノ。結局龍さんにギャラは払ったのかい?」
詩人の言葉に骨董屋は首をすくめて見せた。
払ってないんだ……。
「で、その夏祭りってのはいつなの?」
と、まり子さん。
「次の日曜日ですよ。場所は少し駅から離れてるがね。もし来るなら地図をお持ちしよう」
「私仕事帰りにちょっと行ってみようかな~」
「夕士クンも行ってみたら? 毎日勉強と修行じゃ息が詰まるんじゃない? それとも、どこか遊びに行く予定とかあるのカナ?」
詩人の問いに、俺は首を振った。
「いや、今年は長谷も一応受験なんで、お盆開けに泊まりに来るまで約束はないし……」
今年は受験勉強に専念すると決めていたので、特にバイトも遊びの予定を入れていなかった。
「そうか、君も受験生か……よし、私から一つプレゼントを……」
骨董屋がまた鞄をあさり、小さなキャンディの包みのようなものを取り出した。
「なんっスか? ソレ」
「これは『ラッキーシュガー』といって、ラッキーが入っている角砂糖さ」
俺は、もらったっ包みを観察してみた。黄色と赤のシマシマ模様の包み紙に、『ラッキーシュガー』とカタカナで入っている。開いてみると、中には薄いピンク色の角砂糖が入っていた。
「これって、食べるとどうなるんっスか?」
「もちろん、ラッキーなことが起きるさ」
「ラッキーなこと……」
「食ってみろよ。本当にラッキーが起きるか検証しようぜ!」
画家がはやし立てる。
僕はごくりと唾を飲みこんで、そのラッキーシュガーを口に入れた。
味は本当に普通の砂糖。ほろほろと口の中で溶け、あっというまに消えてなくなった。
「どうだ? 夕士」
「味は?」
画家と佐藤さんは興味津々。
「いつラッキーがおこるのかしら~♪」
まり子さんは時計をスタンバイしてる。
「さすがにそこまで、即効性があるとは思えないんスケド……まり子さん。それに、普通の砂糖と全然かわんない味だし……」
はっきり言って、俺はあまり期待していなかった。だって、どう見ても妖しすぎるし! それに、そのラッキーが宝くじの一等が当たるような大きなものなのか、はてまたなくしたと思っていたものが出てくるのか、どんな規模のラッキーなのかわかったもんじゃない。それに、そのラッキーが本当にこのラッキーシュガーの作用なのか、どうやって図れるんだ?
――――でも、その時、玄関の電話が鳴った。
「はいはいは~い」
一番近かった詩人が電話を取りに行く。遠くに詩人の「は~い寿荘です」というを声を聞きながら、大人どもは変な予想大会をはじめた。
「この電話がラッキーかもしれない」
意味深顔の骨董屋。
「ははは、まさか……」
「きっと、なんかの懸賞に当たったとかの電話だぜ?」
「いや、俺なんの懸賞にも応募してないっス明さん」
「じゃぁ、どこかの警察で、落し物が見つかったとか」
「警察に届けるような落し物はしてないっスよ、佐藤さん」
「なら、長谷クンからのラブコールかもよ?」
「ソレのどこがラッキーなんっスか! まり子さん」
そんなやり取りをしていると、詩人がひょっこり顔を出した。
「夕士クン」
「はい」
「千晶先生からラブコール」
「あ~~~~! そっちか!」
大人ども爆笑。いやいや、千晶に限ってラブコールはないから。(長谷ならたまにありそうだが……)
それでも、久々に千晶の声が聞けると思うと、ちょっと俺は嬉しかった。
少しだけ残っていた丼飯を胃袋に掻き込んで、俺は廊下の電話に急いだ。
----------------------------
こんな感じで、今回は骨董屋さんが色々アイテムを出してくれます。(笑)
PR
COMMENT
たのしそう!
今度の新作もすっごく楽しそうで、サンプルだけでもワクワクしちゃいます。先が気になる!今年も大阪に行けないので(なぜこの時期にこんなに忙しいんだ!)また通販を楽しみにしています。
Re:たのしそう!
コメントありがとうございます!
通販再開いたしましたのでご利用下さい。
今回の本は入りきらなかったエピソードがたくさんあるので
そのうちSSをアップするか、コピー本か・・・。
なんかすら関連話を書きたいと思いますので
新刊読んでもらえると助かります。(苦笑)
届きました。
Re:届きました。
楽しんでくださいませ~。
到着連絡ありがとうございます!
by都